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【コラム】第18回 フィーチャーストーリー大城正樹プロ~負ける可能性を1%でも減らすために~

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ついに幕を閉じた2018年度ツアー。白熱した戦いを制し、年間チャンピオンを獲得したのは大城正樹プロ。BLUE SEASON、RED SEASONランキングでともに1位と抜群の安定感を発揮しました。また年間を通して1度もTOP 16を逃さないという快挙も達成。今回はそんな大城プロに印象に残っている試合や常に心掛けていたポイントなど、今シーズンを振り返りながら語ってもらいました。

■JAPANでできないことは、自分にはもうない

18ステージを通してどの大会でも上位まで勝ち進み、会場を盛り上げていた大城プロ。今シーズンとくに印象に残っているのは、どの試合なのでしょうか?

「開幕戦の優勝とSTAGE 18の決勝戦がとくに印象に残っています。まず開幕戦では、ようやく自分のダーツに自信を持つことができました。2017年シーズンの最終戦で初優勝できたときは、まだ自分のなかで偶然かもしれないという気持ちがあったんです。しかし2018年シーズン開幕戦の優勝で、『JAPANでできないことは、自分にはもうない』と思えました。自分のプレイにだけ集中すれば勝てると実感できたんです。またSTAGE 18は、決勝戦の相手が開幕戦と同じ荏隈秀一プロということもあって印象に残っています。今シーズンを優勝で終えたかったのですが、最後は荏隈プロのペースに飲まれてしまったので来シーズンの課題も見つけることができました。ちなみに試合前に『開幕戦のリベンジさせてもらう』と言われていて、いま振り返るとその負けん気の強さに敵わなかったのかなと思っています」

■ピンチの時こそ前向きな気持ちでプレイを

2017年シーズンは何度も決勝戦まで進みましたが、勝ち切れない試合が続いていた大城プロ。年間チャンピオンを獲得した今シーズンは、どのような変化があったのでしょうか?

「技術面に変化はとくにありませんが、メンタル面の変化は大きくありました。ピンチの場面に陥っても"負けるかもしれない"と思わず、"ここからどう勝とうか"という前向きな考え方ができるようになったんです。これまでは試合中にも関わらず、"もう負けるな"と思うことがたびたびありました。そして、その試合は本当に勝つことができなかったんです。そこで今シーズンは負ける可能性を1%でも減らすために、常にポジティブな思考を意識していました」

■"自分"らしいプレイでダーツ業界を盛り上げたい

長いツアーの間には、調子が良いときもあれば、思うようにいかないときもあるものです。常に安定していたように見える大城プロですが、つらさを感じた期間はあったのでしょうか?

「実はSTAGE 16 宮城のあと左わき腹を痛め、肋間筋損傷と診断されていました。がまんはできましたが痛みは残っていて、直後のSTAGE 17 岡山はコルセットをして、痛み止めも飲んで試合に臨んでいたんです。そのときに、職場のオーナーやチームメイトなど、改めてまわりの方々に助けられていると実感しました。日本一になれたのは、本当にみんなのおかげだと思っています」

常に冷静な姿勢が印象的な大城プロですが、インタビューを通して誰よりも熱いものを内に秘めていると感じることができました。「2019年度はもっともっとダーツ業界が広がるように、自分らしいプレイで貢献していきたいと思います」と最後に力強く語ってくれた大城プロ。その鋭い視線は、すでに来シーズンに向けられています。

▼選手名鑑(大城正樹プロ)
https://livescore.japanprodarts.jp/directory_detail.php?p=173
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